先月から世界中で大ニュースになっているアマゾンの大規模な火災。
初めて関連記事を読んだ時、本当に衝撃を受けました…!
少し遅れて日本でもやっと取り上げられるようになり、ご存知の方も多いかと思います。

今月SAMSARAがリリースする新作には奇遇にもアマゾンやブラジルに生息する絶滅危惧種の動物たちが含まれています。失われていく美しい自然や尊い絶滅危惧種たちの命のことを思うと本当に悲しいです。

アマゾンで火災?

「アマゾン」や「熱帯雨林」と聞くと常に湿度が高く雨も頻繁に降るイメージですよね。でも実は、アマゾンにも乾季があるんです!
通常アマゾンの乾季は7月〜11月なので、ちょうど今の時期です。

自然火災といえばカリフォルニアの大規模な山火事が記憶に新しいですが、アマゾンでも毎年自然火災が発生します。そして乾季には特に悪化してしまう傾向があります。

とはいえ、今年のアマゾンは有りえないくらい火災続き。
データによると、今年の火災発生率はおよそ85%も急増しており、なんと1月〜8月にかけて74,000回(8月のみで26,000回)も立て続けに起きているんです!

火災の原因について

今問題になっている大規模な火災の原因は政治的なしがらみなど様々な憶測が飛び交っていますが、一番有力とされるのがこちら。

1)焼畑が奨励されている

2019年1月にブラジルの大統領に就任したジャイール・ボルソナーロ氏。
アマゾンを焼いて開墾し農地を増やすことで、現地民も職を手にすることができるという考えの元、焼畑を奨励していました。

その為、今年に入ってから急激に火災が急増し、そのほとんどは農民たちが意図的に起こしたものだ、と様々な研究機関や団体が主張しています。
(ボルソナーロ氏やボルソナーロ派の人々は、逆に、政府に反発するためにNGO団体が意図的に火をつけていると主張しています。)

実は8月初旬に農民たちが大規模な焼畑デモを行う危険性がある、とブラジル政府の環境省は警告を受けていたものの、対策を取らないまま現実になってしまったようです。

2)雨量が少ないため鎮火されづらい状況

焼畑による火災に追い討ちをかけたのが乾季真っ只中というタイミング。
特に今年ブラジルでは例年より雨量が少なかった為、熱帯雨林のアマゾンも通常より乾燥しています。なかなか自然鎮火がうまくいかず、いまだに燃え続けているんです…!

なぜアマゾンを守るべきなのか?

Photo by Mateus Campos Felipe on Unsplash

1)アマゾンが酸素を作り出して…

アマゾンは地球の呼吸器官です。

地球が作り出す酸素のおよそ20%を担っているのがアマゾン熱帯雨林。
世界中の海や森が酸素を作っているので例えアマゾンがなくなったとしても私たちは生きていけますが、20%もなくなってしまうと必然と環境と生活に歪みがでてきてしまうでしょう。

2)二酸化炭素を吸収する

木々は二酸化炭素を吸収することで酸素を作り出します。

二酸化炭素は地球温暖化を引き起こすたくさんの要素のうちの一つである為、アマゾンは温暖化をコントロールする役割も持っています。
アマゾンの熱帯雨林は毎年およそ860億トンもの二酸化炭素を吸収すると言われているんです!

3)豊かな生物多様性

世界のおよそ30%の動植物がアマゾンに生息しています。

動物だけでも【哺乳類、鳥類、両生類、爬虫類、魚類】合わせて5500種以上が生息し、絶滅危惧種も多く含まれます。いまだに発見されていない新種もまだまだ存在すると言われており、生物多様性の宝庫なのです。

熱帯雨林は様々なエコシステムが「アマゾン」という一か所にまとまっており、その為いろんな種の動物が共存できます。
それぞれの種が繁栄しているということはすなわち餌も豊富だということ。バランスの良い健康的なライフサイクルが保たれるのです!

4)薬の原料となる植物が多い

世界中で流通し一般的に処方される薬のおよそ多くは原料をアマゾンの植物から採取しています。それに加え、様々なガン治療に用いられる西洋医学の薬物もアマゾンに生える固有種から採取されているんです!

実はアマゾンにはまだまだ効果が知られていない植物がたくさん存在し、現在西洋医学に用いられている植物はアマゾン全体の数パーセントに過ぎないそうです。中にはアマゾンに暮らす先住民にしか見分けられない木や植物も多く、とても神秘的で豊かな環境です。

私たちがアマゾンの為にできること

火災の深刻さをG7会議や世界中のメディアで取り上げられたことにより、ブラジル政府は約60日間焼畑を禁止することを発表しました。

とはいえ、すでに燃えてしまった貴重な熱帯雨林を元に戻すことはとても難しいことですし、60日が過ぎてしまったらどうなってしまうのか?

私たち一人一人がすぐにできることは、

1)現状を知り、正しい情報を広める
2)現地をサポートするNGOや団体にドネーションをする
3)NGO団体が主催する署名活動に参加する

世界中の熱帯雨林を守る団体

アマゾンや熱帯雨林を保護する団体は複数存在し、下記は世界中に拠点がある国際的な団体のリストです。
環境、野生動物、先住民、文化…様々な角度から「アマゾンを守る」という同じゴールに向かって活動しています。

Amazon Frontlines
Amazon Watch
Rainforest Alliance
Rainforest Trust
Amazon Aid
Rainforest Action Network
Amazon Conservation Team
WWF

SAMSARAができること

9月5日はアマゾンの日
1850年9月5日にアマゾナス州が作られ、それを記念して毎年特にブラジルで祝われる記念日です。

アマゾンの日を記念して、PRAY FOR AMAZON キャンペーンを開催します!

新コレクション “ECHO-LOGY LINE”のリリースに先駆けて、絶滅危惧種アップサイクルキーホルダー(全5種)とキャップ(限定2種)をリリースします。

アマゾン火災の鎮火と今後のアマゾンの保護に少しでも貢献したいという思いから、キーホルダーの売上100% + キャップの売上20% をアマゾンの保護活動の最前線で活躍している団体 Amazon Frontlines に寄付することを決定しました。

一刻も早く寄付金が保護活動に繋がるように、全ストックが売れた想定で先に寄付金額を計算し、ドネーションとして送ります。アイテムを購入してくださると確実にアマゾンの保護に貢献していただける形になっています!

1日でも早く、アマゾンが守られますように。

http://www.inspiration-gallery.net/2013/07/03/amazon-forest-36/